テニスのプロを目指すから留学する?

「テニス留学を考えています!私はテニスのプロを目指しています!今のところ、日本で大きな戦績はないのですが、プロになるための努力は誰にも負けません!」このような相談を高校生や大学生から受ける事があります。

 

「どんなプロになりたいのですか?」私が相談のあった方に尋ねる事です。「日本で活躍するプロ?」「世界で活躍するプロ?」「プロになれれば良い?」

「テニスの選手として生活をしたいですか?」「毎月20万の賞金が稼げればいいですか?」「50万欲しいですか?」「100万は欲しいですか?」

プロになるのであれば、日本の場合、プロとして登録申請をする事で、ほとんどの人がなれるでしょう。問題はそれで金銭的な問題がなく、生活をしていけるかです。日本のプロ選手でも賞金だけではなかなかやっていけず、スクールなどでバイトをしながら試合をまわる選手もたくさんいます。これは私的な意見になりますが、日本のトップ10くらいの選手でも賞金だけで生活をする事ができるかどうかは?微妙なところではないかと思います。

 

今でこそトップアスリートとして大金を手にしている錦織選手ですらプロになり数年間の年間獲得賞金は$10万程度でした。(当時のレートはもう少し低かったので1,000万円程度)選手生命が短いテニスは他のスポーツと比べても金銭的には決して魅力のあるスポーツではないと思います。世界で活躍するトップ選手となってはじめて1億、2億と賞金を稼ぎ、スポンサーがついて10億、20億と手にするのです。

テニスの選手として生計をたてられるのは本当に限られたごく一部の人である事をまずは理解する事が大切です。

決して可能性はゼロではありませんが、ある程度の年齢になり、今までに実績のない人が「プロとして活躍したいからテニス留学」 を一番の選択肢にする事はあまりお勧めしません。

これは恥ずかしながら私自身がテニスの世界の現実を知らずに「テニスのプロを目指したい!」と言って25才の時に留学をした体験談でもあります……。

テニスはこれからの人生を豊かにするための手段の一つに過ぎません。テニス留学では大好きなテニスに集中できる素晴らしい環境を提供してくれます。考える時間も増え、自分を見つめ直す良い機会にもなります。子供の頃であれば親元を離れ自立心を養うこともできるでしょう。英語を学び新しい自分の可能性を見つけることができるかもしれません。

そして、何よりも日本を外から見つめるという新しい視点を持つことができるようになります。

続く(テニス留学の魅力とは?〜日本を海外から見る〜